明け方のぬるい光にクリームの肌が揺れる。
そしてたまに甘ったるい砂糖菓子の言葉で、遊ぶ。
その単語の一つ一つが余りにも可愛い歌の様で、あたし、思わずそれを大切に引き出しの奥の宝物箱に入れるのよ。
練乳の言葉は、アタシの体に粘っこく絡みつくから。
それは、甘すぎて放っておくとすぐに蟻の群れ。
だからアタシは舐めるのよ。そして時々泣くのよ。
朝特有のあの爽やかな光が襲ってこないように。早く舐めてしまいたいのよ。

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